主婦の仕事は家事や育児がメインですが、共働きをする家庭が多い現在では、収入を少しでも増やすために外で仕事をしたいと考える人もいるのではないでしょうか。
主婦の仕事をこなしつつ、外での仕事をするためには「シフト制」の仕事がおすすめです。シフト制とはどのような働き方で、どんなメリットがあるか、という点を中心に説明していきます。そのほか、シフトの組み方の一例も紹介しています。シフト制の仕事を始める前に参考にしてみてください。
シフト制とは?
シフト制とは、休む曜日や働く時間帯が一定ではない働き方を指します。シフト制がそのような働き方となる理由は、小売店や飲食店のように毎日営業している事業所では「交代制」という形で常に誰かが働いている必要があるためです。
交代制という形で営業する場合、働いている人の休みが毎週同じ曜日になることは少なく、基本的にはその週によって休みとなる曜日が異なります。特に、繁忙期は多くの従業員に働いてもらう必要があるため、出勤する人数を増やす必要もあります。
また、忙しさの状況に応じて午前中の人員を特に増やしたり、夕方以降の人員を増やしたりと、臨機応変に対応しなければなりません。そのため、シフト制の働き方は、休む曜日や働く時間帯が一定とはならないケースが多いのです。
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主婦にシフト制がおすすめの理由は?
主婦にシフト制がおすすめの理由としては、下記があげられます。
・家事、育児と仕事を両立しやすい
・平日の用事を済ませられる
・短時間労働が多いので、初めてでも取り組みやすい
・急な用事が入ったとき、他の人に変わってもらいやすい
以降、シフト制がおすすめの理由について、詳細な説明を行います。
家事、育児と仕事を両立しやすい
主婦がシフト制で働くメリットは、家事や育児など主婦としての仕事と外での仕事を両立しやすい点です。現在では家計収入を増やすために主婦も外で働くことが一般的となりました。
しかし、あくまでも主婦としてのメインの仕事は、炊事・洗濯・掃除・買い物などの「家事」と子供の世話をする「育児」となることが多いです。主婦が外で働くためには、主婦としての仕事の合間に働くことが理想です。
そのような働き方は「シフト制」の仕事に就くことで実現します。
平日の用事を済ませることができる
シフト制で働くと、平日の用事を済ませることができます。先述したとおり、シフト制を導入している事業所は小売店や飲食店が多く、土曜・日曜・祝日は忙しい反面、平日はさほど混雑しません。そのため、従業員の休日は土曜・日曜・祝日よりも平日に割り当てられるケースが多いです。
平日が休みなら、銀行や病院など平日しか営業を行っていない場所に行くことができます。もし、平日が毎日仕事で土曜・日曜・祝日しか休みがなければ、銀行や病院に行くには、平日に休みを取らなければなりません。さらに、平日はさまざまな店舗や施設がさほど混雑しない点がメリットです。
シフト制の勤務なら、平日にさまざまな用事を済ませられるほか、プライベートの過ごし方も充実します。
これまでに経験のない仕事でも取り組みやすい
シフト制のメリットとして、これまでに経験のない仕事でも取り組みやすい点があります。シフト制の場合、仕事中にミスが発生することを防ぐために、作業が比較的簡単であったり、マニュアルが整っていたりすることが多いです。
シフト制の仕事が取り組みやすい理由は、シフト制の仕事が交代制であることと関係があります。シフト制は多くの従業員がその仕事に取り組むため、誰が仕事をしてもミスが発生しないための工夫がなされています。
「これまでに経験がない仕事だけれど、やってみると意外とできそう」という考えを持っているなら、シフト制の仕事を検討してみましょう。
急な用事が入ったときに代わってもらいやすい
そのほか、シフト制の仕事をしていると、急な用事が入ったときに代わってもらいやすい面もあります。シフト制の仕事の場合、出勤する人もいれば休みの人もいます。子供が病気になって医師の診察を受けたいときなど、急な用事が入った場合は、仕事が休みの人と連絡を取ってOKがもらえれば代わってもらうこともできます。
ただし、代わってもらえるかどうかはあくまでも相手の都合によります。相手の人が予定が入っているときは無理にお願いをしないようにしましょう。また、仕事を休む場合は自分で上司に連絡することが基本です。自分が出勤できない代わりに相手の人に代わってもらえた場合は、そのことを上司に伝えましょう。
もし、代わってもらえる人がいない場合は、単に急な用事で仕事を休まなければならないことを上司に伝えれば十分です。そうすることで、上司は代わりに出勤できそうな人に連絡を取り、人員を確保します。
主婦に多いシフトの組み方は?
主婦に多いシフトの組み方の例をあげてみます。勤務する日は週に4日、所定労働時間は4時間とします。なお、所定労働時間とは、労働者が1日に働く時間のことです。
下記は固定制に近いシフトの場合です。
日曜日:9時~13時 月曜日:休み 火曜日:9時~13時 水曜日:休み 木曜日:13時~17時 金曜日:休み 土曜日:9時~13時 |
原則として、勤務する日は日曜、火曜、木曜、土曜の4日間で、勤務する時間帯は9時から13時までです。ただし、木曜日のみ13時~17時までの勤務となります。用事があって他の曜日に休みを取りたい場合は、上司がシフトを決める前に伝えておきましょう。
下記は変動制のシフトの場合です。
(1週目) 日曜日:9時~13時 月曜日:14時~17時 火曜日:休み 水曜日:休み 木曜日:9時~13時 金曜日:休み 土曜日:9時~13時 (2週目) 日曜日:9時~13時 月曜日:休み 火曜日:13時~17時 水曜日:14時~18時 木曜日:13時~17時 金曜日:休み 土曜日:休み |
1週目と2週目の出勤日を下記にまとめてみます。
1週目の出勤日:日曜、月曜、木曜、土曜
2週目の出勤日:日曜、火曜、水曜、木曜
また、1週目は午後勤務が月曜日のみだったのに対し、2週目の午後勤務は火曜、水曜、木曜の3日間となっています。
変動制のシフトの場合は、休む曜日がその週によって違うことがほとんどです。また、普段とは違う時間帯に働くケースもみられます。
シフト制の仕事をするときに確認しておきたいこと
シフト制の仕事を始めるにあたって確認しておきたいこととしては下記があります。
・シフトは月単位か、週単位か
・働く曜日や時間帯は固定か、別々か
・休みたい日がある場合、いつまでに伝えればよいか
・急きょ休む場合はどうすればよいか
以降、それぞれの確認ポイントについて説明します。
シフトは月単位か、週単位か
シフトは月単位の場合と週単位の場合があります。月単位のシフトのメリットは、出勤日と休日が1ヶ月分わかるため、今後のスケジュールが立てやすい点です。ただし、月の途中で別の用事が入った場合、休みを変更する手間が発生します。
週単位のシフトの場合、出勤日と休日が決まるのは1週間分となります。例えば、翌週に急な用事が入った場合でも、週単位のシフトなら十分に休みを調整できます。しかし、1週間後よりも先は休みがわからない仕組みであるため、休みが増えるのか、それとも出勤が増えるのかがわかりにくく、今後のスケジュールを立てにくい点がネックといえます。
働く曜日や時間帯は固定か、別々か
働く曜日や時間帯が固定か、それとも別々かをあらかじめ確認しておきましょう。
働く曜日や時間帯がある程度固定されていれば、1週間の生活パターンがおおよそ決まってきます。また、働く曜日や時間帯が別々の場合は、休みの日や働く時間帯を間違えないようにシフトを定期的に確認しましょう。
休みたい日がある場合、いつまでに伝えればよいか
休みたい日がある場合は、上司がシフトを作成する前に伝えなければなりません。
多くの場合、上司がシフトを作成する前に「休みがほしい場合は○○日までに連絡してください」と伝えてきます。休みたい日があれば、上司が指定した日までに伝えるようにしましょう。
休みたい日を選べるのは1ヶ月のうち2~3日程度が目安
月単位のシフトの場合、休みを選べるのは2~3日程度が目安となります。その理由は、上司がシフトを作成する場合に、従業員全員の休みを調整する必要があるためです。
休みたい日があるからと休みの希望日を多く入れてしまうと、ある日は多くの従業員が出勤する一方で、別の日は出勤する従業員が少なく、人手不足で仕事が大変になってしまうことがあります。
そのようなことにならないよう、子供の学校の用事がある日や高齢の親の通院日など、休まなければならない日のみ休みをもらうようにしましょう。
急きょ休む場合はどうすればよいか
急な用事で休まなければならない場合は、上司に連絡します。
基本的には、人手が足りなくなったときの人員手配は上司が行いますが、自分自身で他の人に出勤をお願いできる場合は、自分でお願いすることも一つの方法です。その場合は、ほかの人員を手配したことを上司に伝えておきましょう。
主婦を含めたシフトを組む際に考慮すべきポイント
主婦を含めたシフトを組む際に考慮すべきポイントは、原則として働く時間帯を日中にすることです。なぜなら、主婦は日中以外の時間に家庭で家事をこなしたり育児を行ったりすることが多く、夜の時間帯に働くことは難しいことが多いためです。
シフト制を導入している業種は小売店や飲食店などがあり、これらの営業時間は日中のみならず夜に及ぶことがあります。主婦を中心としたパートと、フリーターや学生を中心としたアルバイトを同時に雇うなら、パートを日中の時間帯メインに、アルバイトを夜の時間帯メインにすると、効率的なシフトを作成できます。
もし、アルバイトがなかなか集まらず、パートを日中の時間帯以外に雇用したい場合は、あらかじめその旨を伝えておきましょう。中にはパートであっても夕方以降に働ける人もいるため、働く時間帯を変則的にしても良いかどうかを確認しておくと、シフトの作成で融通が利きやすくなります。
まとめ
主婦として家事や育児をこなしつつ、家計の収入を増やすために外で仕事をするなら「シフト制」の仕事が最適です。午前のみ、あるいは午後のみなど短時間労働の働き方ができるため、主婦の仕事の合間に収入を得られる仕事ができます。
また、シフト制の仕事は平日に休める場合があるため、銀行のように平日にしか行くことができない店舗にも行くことが可能です。そのほか、シフト制の仕事は初めてであっても取り組みやすい作業が多いため、気軽に仕事を始められます。
シフト制の仕事は、小売業や飲食業を中心として多くの仕事があります。シフトを作成する立場の人から見た場合、主婦を中心としたパートをどの時間帯に割り当てるかが重要になります。日毎・時間帯毎の必要な人数を考慮しつつ、パートの人たちが働ける時間や、アルバイト等の他スタッフの働ける時間を考慮して適切にシフトを割り当てる必要が出てきます。
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